5998はPP差動の前提です、1相と2相のカソードは繋ぎます そうするとIpバランスは必然的にグリッド電圧でコントロールせざるを得ません この場合の1相と2相のバラツキを相殺するのにどの程度のグリッド電圧を用意すれば良いかを知るため5998ユニット間のバラツキを事前調査しました、(備忘録として記載:自己バイアスで250V40mA程流した時のカソード電圧を見た)。結果、最大8Vのバイアスバラツキが有るようです。
実験結果:
5998の1本目・・第一ユニットの6Pカソード:47.5V、第二ユニットの3Pカソード:48.0V
5998の2本目・・第一ユニットの6Pカソード:55.9V、第二ユニットの3Pカソード47.8V
5998の3本目・・第一ユニットの6Pカソード47.2V、第二ユニットの3Pカソード52.0V
5998の4本目・・第一ユニットの6Pカソード47.0V、第二ユニットの3Pカソード48.0V、 一番バラツイているのが2本目で8V超えます。 |
どんな5889でも使用出来る様にグリッドバイアス調整用に-8V程度を用意し かつ暴走が心配なので各カソードに自己バイアス抵抗も入れ 更に5998グリッドリーク抵抗を目一杯低く出来きる回路が必要です。ドライバー段としてはウィリアムソン式やクオード式+カソードフォロアを先ず考えましたがスマートで有りません、そこでハヤリで部品が少なくゲインも取れる[FET差動初段]+[三極管ドライバ差動]を愛用する事を考えます。
最初にエイヤで最大出力やゲインを暗算して見てみました・・・5998に約235Vかかるので出力は470Vpp可能、OUTPUTトランスは3.75K:6なので25分の1になり470/25=18.8Vpp出るこれは出力7.4W(6オーム時)に当るが出力段差動なので半分の3.7Wが最大出力かな。
5998に40〜50mA流すにはバイアスは-44V位なのでドライバーは最大88Vppの信号を出せば良くドライバー6SJ7のゲインが8倍とすれば6SJ7入力は88/8=11Vpp必要、初段はゲイン50倍として2SK170入力は11/50=0.22Vpp必要、差動で倍の0.44Vppが最大出力時の入力値かな、トータルゲインは0.44V:18.8Vで+32.6dbです、NFBを8dbを掛けると予定すれば入力1.1Vppで出力3.7wのアンプを目指せば良いかな、でも目標は良い音でオーディオライフを楽しむ事です。
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