FET 2SK170のEQ アンプ
 
 
 
  CR型イコライザの自作です
  むかし帰りの気分が高まっています、リサイクルコーナに知った歌手のLPなど並んでいると、何枚も購入してし まいます、前買ったことも忘れ同じタイトルが4枚も有るという状況です。名LPを車で聞く為にCDライブラリ化を行います、手順は「LP再生→SPDIF化→WAVフ ァイル→CD焼きこみ」です。MD録音機でAD変換しますが問題はアナログ入力0 .7ボルト必要な事です、今回はその為のEQとライン・コントロール アンプを作りました
 
  EQ部の回路検討 (2SK170BL、Rd=16k、Rs=300、VCC30v)

  ◆事前検証 標記定数1KHZにて、
  FET1段増幅でもソースNFをかければ歪が出ない事(オッシロスコープ直視にて)が判っている


(a)ソースにバイパスコン無し・・・ドレンの出力波変形開始→21pp(v)、利得→45倍 であった
(b)ソースにバイパスコン有り・・・出力波変形開始→10pp(v)、利得→154倍、それ以降ドレン出力18pp(v)までは一応正弦波だった

◆回路図 (EQアンプ 、ラインアンプとコントロールアンプ) 及び期待点

(a)0.7ボルト出す為にEQアンプのあとラインアンプを入れる、それ以外のパートは以前作ったプリアンプを流用する
(b)イコライジング補償はCR型とする、単体FET2段構成とする
(c)EQアンプの負荷抵抗は16kΩ、Idは1mA、外部負荷が低く引っ張られてもループNFが無いので利得以外は影響なし(と思う)

 
  製 作


  有名メーカのトーンコン基板を入手出来た、12AU7の代わり2SK170を使い極力流用する
 
  実測評価
  (a)1KHZ利得
1段目が34倍、EQフィルタが約0.11倍、2段目が25倍、計94倍

(b)F特

frq       

利得(倍)  

自身1kとの差(db) 

RIAA偏差(db) 

100HZ 

333.33

+13.98

+0.89

1k HZ 

66.66

 −−

 −−

10kHZ 

11.86

ー14.99

−1.26

10KHZが落ちています、しかし音の良いメーカ製EQでもRIAA偏差がこれ以上に+やーに乱れているものを見ていますので、現状のフィルタ定数で良しとしました(シミュレーション上は100HZでー0.3db、10KHZで+0.55dbなのです)

(c)ダイナミックマージン (基準値はカートリッジ資料より)
1KHZは39db、10KHZは32db、まず殆どのLPでサチラないでしょう。

 1KHZ・・・EQアンプ最大出力21.0pp(v)、入力0.315(v)、2段目でサチり始めます
 10KHZ・・・EQアンプ最大出力9.5pp(v)、入力0.8(v)、1段目でサチり始めます

当方は3.5mvのMMカートリッジを多用します、予測ですが10KHZでは+15db倍の20mv程度が定格出力と考えます、∴余裕は40倍(32db)です

(d)音質 (EQ+ラインアンプ)
・デバイスノイズは聴き取れない
・減った針(テスト)でも音が割れない、スラッチノイズも少ない感じ
・きらきらしない音、低音が時たまバズンと出る


 
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