* | 300Bシングル アンプの改善品 | ||||||||||||||||||
300Bのシングルです、コンセプトは”聞こえない音をサーチ”です。 | |||||||||||||||||||
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◆はじめに: 当HPに記載した6CA7アンプが良かったので この回路要素(アント・アンダーマイン/ANT−UNDERMINE)を300Bアンプに適用しました。 ◆アント・アンダーマイン回路の特徴: 動作をオーディオ周波数帯と割切り、カスケード2段を構成する各デバイスを最大限動作させ 且つデバイス間伝送ロスを最小とした回路です。 メリット・・・高ゲイン/高INP入力/中INP出力/FETと真空管の理想的補完構成/少部品構成。 デメリット・・・採用できる(深いバイアス)真空管種が少ない。 当サイトでは既に双三極管のアント・アンダーマイン回路を組んだアンプ(6CG7+6CA7)公表しましたが、今回は更なる低歪み・高出力をねらいドライバーに出力管6V6の3結を採用した事例をアップしました。 ◆当アンプの特徴・・・以前自作した300Bアンプを改造しました: ・トランスはA電源とB電源を分離した。 ・B電源をAC昇圧する際にインターステージ方式(一旦24V)とした。 ・リップルフィルタはTRフィルタとした(A電源もB電源も)。 ・振動を拾わないようにNFBを全段にかけ、インピダンスを下げた。 特別な効果!!: 後述”矩形波答性”にも記載しましたが ”アント・アンダーマイン”回路を使用すると低域の出力波形が乱れず まるで“4倍目方のトランス”を通した様になりました、これはドライバーのカソードをAC接地した事で力強くスイングできた事が寄与したと思われます。 |
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アンプ部回路図![]() 電源回路図 [ 設計構想
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[ 使用部品 ] ◆真空管: ドラバーは試行として左側6V6 右側6F6です、以下は当機における電圧測定値です。
考察:6V6と6F6の差はあまり無いようです 双方とも出力管といってもEpk=100V近辺では-13V位のバイアス値でした、またオッシロ観測でFETのノンクリップ出力は29Vpp、6V6のノンクリップ出力は150Vppでした。 |
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[ 製 作 ] ◆シャーシ: 自分で穴を明けました、電コンは中に入れました、それとキャリング用の取っ手を2個付けました(門扉の金具が上の画像の様に付いています)塗装はまばゆい金色です。 [ 性能評価 ] ◆+B電源ラインの残留ノイズ: 出力トランス1次の電源側で12ミリp−pV、同300Bプレート側で40ミリp−pVです、ハムもデバイスノイズも聞き取れません。 ◆F特: 1W/RL8オーム(SOVTEC製300B) ![]() ◆最大出力: 4.8W/負荷8オーム ◆矩形波答性: 100Hz矩形波応答には本当に驚きました 何がって今までの出力波形はReading Edgeで外に振れ出しその後収束する波形でした が今回の出力波形は殆ど水平なのです、例えで表現すると“4倍重量のトランス”を採用した様になったのです。 [ 聴感評価 ] ◆音質: 車載用16センチSPを70センチ机下に入る事務用キャビの大きさのBOXに入れた場合です・・・裕次郎さんの”夜霧よ今夜も有難う”はベース音を止めようとする手の動作が聞こえます。 |
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